オーストラリア式ドッグマッサージとは?他の方法と何が違うの?
動物解剖学・サラブレッドのボディケア理論を基盤にした“オーストラリア式”。他のドッグマッサージとの違いや施術フロー、事例を解説します。
成り立ちと背景
オーストラリアは馬の国。サラブレッド産業の発展と共に、筋膜リリース・関節可動域の改善など、動物のパフォーマンスを支える技術が発達しました。その理論が犬に応用され誕生したのがオーストラリア式ドッグマッサージです。
従来の「気持ちよさ重視」のマッサージとは異なり、科学的根拠に基づいたアセスメント(評価)→プランニング→施術の流れを重視します。つまり「ただ撫でる」のではなく「犬の体を分析した上で的確に触れる」アプローチなのです。
オーストラリア式の基本コンセプト
- 科学的根拠:解剖学・生体力学に基づいた施術
- 個別最適:犬種・年齢・生活習慣ごとにカスタマイズ
- モビリティ重視:筋肉の柔軟性と関節可動域を改善
- 心身のバランス:身体だけでなくストレス軽減にも効果
ポイント: オーストラリア式は「体の調整」と「心の安定」を同時に叶える手技です。
他の手法との違い
一般的なドッグマッサージ
- なでる・さする中心
- 一律的な流れで個別対応が少ない
- その場のリラックス重視
オーストラリア式
- 事前評価で問題部位を特定
- 筋膜リリース・ストレッチを組み合わせ
- 犬種・年齢に合わせ施術内容を最適化
- 再現性あるプロトコルを持つ
つまり、オーストラリア式は「標準化された技術」と「個別最適化」を両立した唯一のアプローチです。
施術プロセス
1
評価:歩行チェック・触診で筋肉の張りや関節可動域を確認。
2
設計:目的に応じて施術プロトコルを組み立て。
3
施術:筋膜リリース・軽圧タッチで血行改善&柔軟性回復。
4
共有:変化をフィードバックし、自宅ケア方法をアドバイス。
安全基準と禁忌
- 発熱・炎症・骨折直後は施術NG
- 持病がある場合は必ず獣医師と連携
- 強圧は避け、犬の反応を最優先にする
科学的なプロトコルがあるからこそ、リスクを最小限に抑えつつ効果を最大化できるのです。
事例:トイプードルの改善ストーリー
相談内容:東京都在住の8歳のトイプードル。段差を嫌がり、抱き上げると鳴く。
施術経過:
- 初回:腰部と肩甲帯に強い緊張。軽圧での筋膜リリースを実施。
- 2回目:抱き上げ時の鳴きが減少。
- 3回目:段差をスムーズに上れるようになり、遊ぶ時間も増加。
結果:飼い主様は「若い頃のように元気」と感想をくださいました。
よくある質問
Q. どのくらいの頻度で受けるべき?
A. 健康維持なら月1回、リハビリ目的なら週1回が目安です。
Q. 強く押さないと効かないの?
A. いいえ。軽い圧で十分効果があります。強すぎる圧は犬にストレスを与えます。
Q. 医療と併用できますか?
A. はい。獣医師の指示を仰ぎながら併用することで、より効果が期待できます。
まとめ
オーストラリア式ドッグマッサージは、科学的根拠に基づいた評価・設計・施術を徹底する手法です。一般的なリラクゼーションマッサージとは一線を画し、犬の動きの質と生活の質を向上させることができます。
千葉・東京エリアで出張施術に対応。まずは初回カウンセリングで愛犬の状態を丁寧に評価いたします。